財務大臣に管副総理が兼任で着任しましたが、就任会見でのコメントが話題となっています。
政府の一員、しかも直接の担当者が為替について口出しすべきでないとのことなわけで、
具体的にレートについて話したのと、これまでの慣習的なこともあり問題視されていますが、
私はその論議はさておき急激な円高に歯止めがかかったということでは良かったかと思います。

私のサラリーマン時代を思い出すと、対米輸出向けのセクションに販売に行っているとき、
お客さんが日々為替の動向を注視して何銭でなく「1円」単位で変動があろうものなら、
話し方が極端に不機嫌になったり、あるいは明るくなったりしたことを思い出しますが、
日頃の仕事の努力と関係なく、ある意味見守るしかない「為替レート」によって、
利益が大きく違うというのは、お客さんにしてみれば大変な気苦労だったと思います。
ビジネスですからある程度の期間に商売するであろう金額についてレートを確定しておく、
例えば95円で100万ドル取引するという「為替予約」というシステムがありますが、
急激なレートの変動はこの予想をはずれてしまうため、
文字通りそれまでの努力が吹っ飛んでしまうということになってしまいます。
というわけで、「円安」は輸出に頼っている日本経済界にとっては大問題ということで、
ああしたコメントを歓迎する人も多かったと思います。
ただ、サラリーマン時代の話し、今度は逆に海外出張したときには、
円高で出張費がとにかく安く上がったことや、安価に商品を仕入れられることも実感すると、
日本の輸入産業はどんどん円安になることを期待もするでしょうし、
やはり物事表裏一体であり、どうするかは政治が決めるべきことではないでしょう。
しかし、とにかく結果景気の指標ともいえる輸出向け企業の株価もあがり、
就任の祝儀のかたちとなった市場の反応だったかもしれません。
2010.01.08 / Top↑
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