2.政策
 将来的には問題があるものの、現時点の日進市の財政が健全であることは、間違いのないところで、今後のしっかりとした展望のもと、誰もが住みたくなる日進市を目指して、バランスの良い街作りをしなければなりません。「行政のすべきこと」、「民間にまかせていいこと」、「市民ができること」という観点から検討し、次の項目を優先すべきと考えます。

1)総合計画に沿った早急なインフラ(社会基盤)整備
日進市では10年も以前から中央道を通す計画を持ちながら、万博という国家プロジェクトの恩恵(補助)をうまく受けることもでき、道路の整備が進んでいません。道路は生活の基本です。市全体で盛り上げ、県や国にねばり強く折衝し、予算を引き出して、計画の早期実現を目指したいと思います。

2)教育施設の充実
30人学級とも35人学級ともいわれています。もちろん今できることも重要ですが、その場しのぎの発想でなく開発に伴う人口増加にたいして、その地区の教育をどう考えるかのビジョンは当然示すべきであって、となれば、新規学校用地の手配(ないしは計画)も同時に進めるべきではないかと考えます。(竹の山地区、米の木区画整理地区)また、いわゆる学校における教育とは別に、ボランティア指導者が青少年の健全育成として頑張っているスポーツに必要な施設(特に団体競技が必要とするグランド等)、また同様に子どもたち(年配者も)が美術、音楽、絵画といった文化を高める施設の確保は当然考えなければならない問題です。
 
 
3)快適な生活基盤の確保
前項の学校施設の確保と同様に、食料品・生活用品を身近で購入できるように民間の進出を促進する(変に乱立しないように)商業施設を誘致(指導)し、年配になられれたとき、車がなくても安心して不便なく買い物ができるようにしなくてはなりません。
 
4)安心・安全の確保(シティー・リスクマネジメント)
 安全・安心の確保と一口に言っても様々な心配事があります。
 リスク・マネジメントとは、起こりうるリスク(危険、危機といわれます)を分析し、事前にどのように予防、あるいは起きた場合にどう対応するかを総合的に管理する手法のことですが、日進市としても様々なリスクのうち行政として必ず対応しなければならない分野におけるリスクを測定し予防策を講じ、万一の際の補償についての検証をしなければなりません(保険による対応)。単に危機管理するだけでなく、事前・事後をトータルで考えることによって、行革(コスト削減)にもつながり、より大胆な施策を講ずることもできます。
 
 5)世代をこえた市民交流
 (クロス・ジェネレーション・ネットワーク)
 日進市には素晴らしい技術・能力をお持ちの市民の皆さんが大勢いらっしゃいます。これまでも、多くの方がNPO法人を立ち上げたり、あるいは様々な活動を通して地域に貢献されておられます。最近よく言われる団塊の世代の方々が退職ともなれば、ますます日進市中に才能ある方の力があふれます。今後、行政としても多くの市民の皆さんが活躍する場の提供。すなわち施設(箱もの)だけでなく、よりよい組織としての活動できるように違った観点からアプローチしなくてはならないと思います。子どもから年配の方まで世代をこえたコミュニティー(ご近所さん)の、あるいはコミュニティー同士の交流が素晴らしい街を形成していくと思います。
   
6)一層の子育て支援、年配者福祉
 子どもは地域の宝です。また、年配の方々の知恵もまた将来に向かってなくてはならない知的財産です。子育て中の若い世代を行政が応援しなければ、健全で元気な子どもたちの成長はありません。また年配の方々中心の地域活動がなければ、街の活性化はありえません。一方は礼儀や思いやりのある子どもができ、一方は介護が子どもと一緒に動ける介護不要な年配の方々というように、日進市には「少子化」「寝たきり」という言葉はないというくらいまでの支援が必要ではないかと思います。この2大福祉の重点項目については、もちろん、単に施設の提供に終わることなく、前項のようなネットワークによって、よりよい子育て支援、老人福祉が実現できると思います。行政任せの味気ないサービスから、人間味のある、暖かいふれあいを感じる支援、福祉を目指したいと考えます。

7)起業家の育成・援助
 前項に関連して、日進市にある大学の学生さんの有効活用も検討したらいかがかと思います。すなわち、子育てや年配の方とふれあう機会を行政として関与し、他市長村の親元を離れて、日進に住んでいらっしゃる若い方々がここで家庭をと思える日進市にすべきだと思います。また、この街で起業しようという若者を育成、援助をすることで活気ある日進市にしたいと考えます。もちろん、業種によって成長が期待できる既存法人の積極的誘致、受け入れも活性化のひとつであると思います。

8)緑(自然)の保全
 日進市は、すでに述べたように田園が広がり、中央には川、東部には山という本当に自然が豊かな街です。この緑もいわゆる都市計画である程度の自然は保全できますが、場合によっては、残念な結果になることも想定できます。つまり、一般の市民の皆さんから見ればずっと残していたい環境ではありますが、所有者の方からすれば、何らかの都合で事業者への売却などが必要となり、保全が難しくなることも考えられます。これに関連して、小規模開発に関する条例が日進市にはありますが、こうしたまどろっこしいだけで、逆に使用目的を制限できないようなものよりも、土地の利用について、日進全体のためにという観点から、法の縛りでもって(条例で)エリア毎で計画的に利用制限等をもうけることが必要であると思います。
2007.01.21 / Top↑